「かみしほろデザイン展」開催レポート
昨年夏のワークショップで誕生した「かみしほろデザイン」を紹介する、3月14日(木)〜3月20日(水・祝)の計7日間の展覧会イベント「かみしほろデザイン展」が無事終了しました。
地域の方に完成したデザインを知ってもらいたい!という思いで開催したイベントでしたが、まちのこども園のお散歩コースで先生が立ち寄ってくれたり、近所の方が来てくれたり、ご家族で来てくれたり、上士幌町にお住まいの多くの方にお越しいただきました。
十勝エリアの他市区町村、札幌、神奈川、群馬、東京など、遠方からのご来場も。
ワークショップに参加していたクリエイターの方にも来ていただきました。
展覧会の内容
会場となった「まちのギャラリー humi」では、クリエイターが滞在した4泊5日間の様子がわかる記録写真や、デザインの元となった原画、完成した「かみしほろデザイン」をご紹介。壁紙ブランド WhO( @who_wallpaper )にて販売されているKAMISHIHOROシリーズの壁紙も、施工イメージが伝わりやすいように大きな原寸パネルにして展示しました。
デザインを活用したオリジナルグッズの展開イメージとして、クリアファイルやノート、ポストカードのサンプルも展示に合わせて特別につくりました。来場者の方からは、売ってないんですか?なんて声も。展示中は非売品でしたが、今後はオリジナルグッズ展開も予定しています。まちのみなさんに「かみしほろデザイン」をわかりやすく知っていただけるように意識して、展示構成を企画しました。
【ワークショップ】
自分だけの「かみしほろデザイン」をつくってみよう!
3月17日(日)にはワークショップ「自分だけの”かみしほろデザイン”をつくってみよう!」を開催しました。
講師にお呼びしたのは、かみしほろデザインワークショップでグランプリを受賞したテキスタイルデザイナー、ジョリュウさん( @robert_hsu_works )と上士幌らしさをよくよくご存知のデザイナー、ワンズプロダクツの瀬野航さん・翔子さん( @onesproducts.ws )。
ジョさんの創作プロセスをまねて、上士幌“らしさ”を考えながら、画用紙を切ったり貼ったりしてみんながつくったそれぞれの”かみしほろデザイン”。完成した原画をスキャニングして、オリジナルの包装紙をつくり、商品パッケージを作るところまでを行いました。
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💡制作プロセス💡
①正方形の形をベースに、画用紙を切り貼りしてデザインをつくる。
②原画をスキャンしてデジタルデータにする。パソコン上で正方形で切り取り、横にリピートさせて柄にする。
③できた柄をクラフト紙に印刷。
④クラフト紙をカットして商品のパッケージをつくってみる。
⑤自分だけのかみしほろデザインを使った商品が完成!
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お子さんだけでなく大人の方も集中して創作していたのが印象的でした。
完成したそれぞれのかみしほろデザインは印刷して翌日から会場に掲示しました。どのデザインも個性があって見応えがあります。
とてもとても、色々な可能性を感じるワークショップでした。
【トークイベント】
「かみしほろデザインワークショップ」を開催して
~地域とデザインの関係について話してみる~
3月20日(水・祝)にはトークイベントを開催。地域とデザインの関係をテーマに、グランプリ受賞者のテキスタイルデザイナージョリュウ氏、壁紙ブランドWhOの企画運営を担当する藤原みのり氏、今回の展覧会を企画した事務局の辻彩香氏、司会に上士幌町役場デジタル推進課課長の梶達氏が登壇しました。
なぜこのイベントを開催することになったのか、という経緯からお話しして、ワークショップや展覧会を振り返りました。ワークショップを終えた後のこれからの展開、さらにその先にある「地域に芸術文化を根付かせるためには」「地域にとってアート・デザインとは」という大きなテーマに対するそれぞれの意見をお話ししして終了しました。会場となった上士幌町に新しくオープンする「まちのギャラリー humi」のこれからの使い方についても話題が。まちにできた新しい発信拠点の今後にも注目していただければと思います。
上士幌町で生まれたまだまだ小さな動きですが、まちのみなさんの心の中に何か新しい気づきやきっかけを与えられる取り組みになっていくように、このようなイベントを小さくても続けられるような仕組みづくりをしていきたいと考えています。
かみしほろデザインの今後をお楽しみに。