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来春、“無印良品の家“によるワーケーション施設が誕生

こんにちは。しばらくご無沙汰してしまいました。note担当の辻です。

上士幌町では、「無印良品の家」を展開する(株)MUJI HOUSEがプロデュースのもと、来年2022年4月にオープンに向けて、ワーケーション施設を一緒につくることが決まりました!

そして、実は私が担当になりまして、昨年末から、水面下であたふたバタバタしながら動いていました。

4月末にプレスリリースが配信されたのですが、すぐに各種メディアに取り上げていただき、最近お仕事でお会いする方も、知っていただけてる方が多いです。みなさんに、とても注目いただけていることを実感しています。

今回は、このプロジェクトのはじまりからこれまでを見てきた、私の目線で、このプロジェクトをご紹介できればと思っています。何回かにわけて、お知らせしますので、読んでいただけると嬉しいです。

1.概要

正式に実施が決まったのは、今年の3月。たった数ヶ月前です。

ワーケションや二拠点居住などの新しい働き方の推進を目的とした、”町外の企業が滞在し、交流ができる施設”をコンセプトに、町が建物を整備することになりました。

設計や運営などの部分は、民間企業に向けて広く公募することにより、たくさんの方から企画提案をいただき、よりよいものを選ぶことにしました。

そんな中、上士幌町のこれまでの地域づくりの取り組みに共感していただき、応募者として手を挙げていただいたのが、設計事業者に(株)MUJI HOUSE、運営事業者に(株)スパイスボックス 、という2社を中心としたグループのみなさまでした。

提案いただいた企画内容を町が審査。

そして、採択することが決定しました。

2.なぜ、上士幌町でワーケーション施設?

そもそも、なぜ町がこのような施設をつくるのか?気になる方も多いかと思います。その背景を少しお話ししたいと思います。

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上士幌町では、これまで、町の外とのつながりを非常に大切にしてきました。町外の人が、町に滞在して、町の人たちと色々な形で関わって交流してもらうことで、結果的に町の経済が活性化し、町が元気になると考えているからです。

町外から来てくれた人が、町の飲食店で食事をする、宿泊する、お土産を買う、町の事業者の方と一緒にしごとをする、町の人と知り合いになる。例えばこんなことがきっかけで、継続的に町と関係を持ち続けてくれる人を増やしたい。

移住や観光といった定義に捉われない、今で言う「関係人口」という考え方ですが、現在の町長が着任した数十年前からずっと、大事にしてきた考え方でした。

そんな思いから、町ではこれまで様々な取り組みを進めてきました。

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ひとつが、2020年7月にオープンした「かみしほろシェアOFFICE」です。

都市部から地方へ人や仕事の流れを作り、ワーケーション(仕事+休暇)や二拠点居住のような、新しい働き方を実現する拠点になってほしい。そんな目的があり、町が自ら整備し、運営を行なっています。

管理人のぼやきですが、コロナ渦でPRを抑えている中でも、契約社数は徐々に増えてきていて、まだまだ増える余地がありそうな予感がしています。

さて、仕事環境は整ったものの、セットで必要になるのが滞在場所(宿泊場所)です。実は、上士幌町の観光客の人数に対して上士幌町の市街地の宿泊施設は数が少なく、まだまだ需要が見込める状況がずっと続いていました。

(うれしい悲鳴なのですが、最近町の人口が少しづつ増えていて、賃貸住宅の数も足りていません…。)

また、コロナ渦の後押しもあり、”密”を避けるために人口が集中する都市部を離れて仕事をするワーケーションや二拠点居住などの働き方に、注目が集まっている状況もありました。

そこで、まず町が考えたのが町外から来た事業者が、滞在(宿泊)できる施設を市街地に作ること。加えて、そこで町内の事業者と交流ができ、セミナーやイベントを開催でいるような機能をもたせること。その場所とシェアオフィスが連携することで、よりワーケーションや二拠点居住などの新しい働き方の推進にもつながり、町に賑わいも生まれるのではないか。

そのような経緯があり、町が公募で施設を整備することになりました。

3.なぜ、”無印良品の家”なのか?

今、新しい暮らし方や働き方の変化に対応するために、民間企業では新たなサービスが次々と生まれています。例えば、月々定額制で全国どこでも住み放題のサービス提供や、飛行機の定額乗り放題サービスの検討・実施も始まっています。また、国の動きもあり、都市部から地方へという流れも進み、民間や自治体によるシェアオフィス整備も増えていくと考えられます。

実は、ご存知の方は少ないかもしれないのですが、「無印良品の家」は、北海道にまだ1軒もありません。私も知りませんでした。全国各地にモデルハウスをもっているのですが、寒冷地仕様の設計対応がなかったため、北海道は建築エリア対象外だったのです。

(株)MUJIHOUSEさんとしても、そのような背景がある中、今後の展開として、都市部を中心とした事業展開から、北海道など地方部での事業展開を構想されていました。そして、本当にたまたまご縁があり上士幌町を知っていただき、町の地域づくりの取り組みに共感していただき、本事業の公募を知っていただいたことが応募につながりました。

応募いただいた内容は、非常に魅力的なものでした。

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設計事業者として(株)MUJI HOUSEが参画し、北海道初「無印良品の家」を建てることに挑戦され、「窓の家」という商品をベースに、ワーケーション施設として特別に設計された建物をつくる。

企画・運営は、博報堂グループの(株)スパイスボックス が担い、広告代理店として既に持っている1万社以上の取引企業とのネットワークを生かした、上士幌町の魅力発信にもつながるイベントなどを企画し実施する。

そもそも、誰もが知っている「無印良品」というブランドの力は、とてつもない影響力があります。

さらに、これをきっかけに、上士幌町のまちづくりにおいて、今後よりよい展開につながっていく、町にとっての大きな起爆剤になるのではないか。

一同、そんな強い可能性を感じ、ご一緒することになりました。

で、一体どんな場所になるの?というところなんですが…

今、提案いただいた内容をふまえて、具体的な設計内容や、運営方針などを町と話し合いながら決めているところです。

なので、詳細は確定次第、こちらでまたお知らせできればと思っています…!

最後に暴露しますが、個人的に無印良品の大ファンなので、どのような形の施設になるのか、とてもワクワクしますし、全力でこのプロジェクトに挑みたいと思っています!!!

では、また。